本当は信じたかった。誰も疑いたくなど、なかったんだ。

『慟哭』

喪った未来、取り戻せない過去。
本当は信じたかった。誰も疑いたくなどなかった。
悲劇は運命さえ共にすると誓った友を永遠に奪い去り、生き残った者達
の絆をも引き裂いた。
震える魂が流す慟哭の涙は止め処なく頬を濡らし、自らの咎を責め立て
る……

夢小説『End of the world 3』より、リーマス。
大人の男性が憚らず泣き咽ぶ姿を描きたくて、こうなりました。
私の中に在るリーマスのイメージは、基本的に笑顔を崩さない人。
感情が昂ぶっていても、ある程度それを面に出さずに笑顔で隠してしま
えるだけの自制を持っている人だと思っています。
その彼が、滂沱と涙を流して自分の咎を悔いる。
シリウスを信じられなかった事、(夢小説の)ヒロインの味方になってや
れなかった事。そして自分の感情に任せた言葉で起きてしまった悲劇。
彼に救いの手を差し伸べるのは、喪ってしまったと思ったかつての親友
と、友の忘れ形見なのかもしれません。

ちなみに前髪の隙間に手が見えるのが、塗ってて楽しかったです(笑)

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