消え行く貴方の温もりを、この腕に抱いて共に逝く。

『最期の刻』

妻と子供を守る為に、命を落としたジェームズの身体を腕に抱くリリー。
実際には在り得ないシーンなのですが、ジェームズの死に涙するリリー
が描きたくて、出来たのがこの絵。

彼女の胸に去来する想いは、悲しみか、切なさか、憤りか。
その全てかも知れません。もしくは、そのどれでもないのかも。

一人遺して行く息子が、幸せな人生を送れるように。

彼らの最期の願いは、ただそれだけだったのかもしれません。

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