生と死の狭間で

『刹那の再会』

【コピックで彩色後、Photoshopで加工。文字入れ含む】

4巻で、ヴォルデモートの使った直前魔法の呪文巻き戻し効果により、
束の間の再会をしたハリーとジェームズ、リリー。その時のリリーのイメージです。

本当なら、自分達の手で大切に育ててあげたかった。
本当なら、優しい両親の元で幸せに暮らせる筈だった。
そんなごく普通の一家の可能性を、根こそぎ奪ってしまったヴォルデモートの過去
の凶行。
目の前で友と信じるに足る少年を殺され、自分の命すら風前の灯火となったハリー
の前に現れたのは、既に命亡き両親の、彼を守りたいという最期の想い。

どうして彼等が命失わなければならなかったのか。
どうして道を誤ったただ一人の魔法使いの為に、全ての可能性を否定されて死を
受け容れなければならなかったのか。
何故人は自分にとって辛い現実に目を塞ぎ、目前に迫った脅威に対して心を一つに
出来ないのか―――
いろんな意味で、4巻の終盤は考えさせられましたね。

 

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