†キール・セリアン クライン王国において、最年少で緋色の肩掛けを取った優秀な魔道士。
通称として『緋色の魔道士』と言えば、彼の事を指す。
召還魔法の事故により、異世界から藤原芽衣を召還。実験責任者として彼女の保護者となる。
彼女を元の世界に還す為に帰還魔法の研究を続けるも、メイ(芽衣)本人がクラインに残る事を自ら希望。
後に帰還魔法は完成したが、その魔法は使用される事なく今に至っている。
一年後の春、メイと結婚し共に研究院より独立。城下街にセリアン・ラボを開いた。
†藤原芽衣(メイ・セリアン)
さるお嬢様学校に通うごく普通の女子高生であったが、
ある日突然、召還魔法の事故によりクライン王国へと着の身着のままで召還される。
帰還魔法が完成するまでという条件で魔法研究院に客員魔道士として籍を置いていたが、
キールと共に生きる事を選び、元の世界へ還る事を拒否。
翌年春キールと結ばれ、名実共にクライン王国の住民となった。
魔法には類稀な才能を秘めており、制御にやや不安が残るものの、最上級難度の魔法ですら使用出来る可能性がある。
炎魔法を得意としているが、ダウジング能力も高い的中率を見せている。
†シルフィス・カストリーズ(シルフィス・クレベール)
アンヘル種族の出身。未分化のまま王都に出て、騎士団に入る。
メイと、王国の第二王女であるディアーナは親友。
隊長であるレオ二ス・クレベールに淡い想いを寄せ、その想いが彼女を女性へと分化させた。
ダリス戦役における戦闘回避に尽力し、その功績を認められて翌年春に、王国初の女性正騎士の叙勲を受けた。
叙勲後はレオ二スの副官を拝命し、現在に至る。更に一年後レオ二スの求婚を受け、その数ヵ月後には婚礼の儀式を挙げた。
†レオ二ス・クレベール
クライン王国騎士団において一隊を預かる隊長。ダリス戦役における功績により、少佐に昇格。
騎士団副団長の地位を拝命する。
一年間自らの部下であったシルフィスを、正騎士叙勲後に副官に指名。
また、女性に分化した彼女に自分の想いを告げ、求婚。後に婚礼の儀式を挙げた。
†ディアーナ・エル・サークリッド(ディアーナ・エル・ダリス)
クライン王国第二王女。幼い頃に出逢った少年を想い続け、
10年後に成長した少年――ダリス王国第一王子アルムレディンと結ばれ、ダリス王国王妃となる。
メイに先んじて隣国に嫁いだが、親友であるメイとシルフィスの結婚式には駆け付けた。
その気さくで憎めない人柄は、ダリスの国民にも慕われている。
†リデール・マイアス ※初出『Heirat』
クライン王国騎士団において、一隊を預かる隊長。レオ二スとは同期で、少佐である。
見習の頃から目をかけていたガゼルが正騎士の叙勲を受けた後に自分の部下となり、密かに喜んでいた。
気さくで物分りが良いが、決して甘いだけの上司ではない。
7歳を頭に三人の子を持つ妻帯者である。
†シュリ・セリアン ※初出『小さな手』
キールとメイの長女。『シュリ』はクラインの言葉で『祝福』を意味する(注・当サイトのオリジナル設定です)。
漢字で書くと『朱璃』となる。名付けたのはキールだが、漢字を当てたのはメイ。
二人の肩掛けの象徴(緋色=朱、青=瑠璃)が込められている。
明るい髪色と顔立ちそのものは父親に似たが(瞳の色は母親似)、中身は母親そっくりともっぱら評判。
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