例えるならば荒れ果てた城に美しく咲き誇る薔薇の華

かつて異星の少年を愛した少女は、

彼の志を受け継ぎ、その手に銃を取った。

【シモーヌ・ルフラン】


1996年
B 83
W 60
H 86

1999年
B 86
W 62
H 89
誕生日:1980年8月5日
星座:獅子座
血液型:B型
国籍:フランス
身長:170センチ
体重:52キロ
キャラクター個人設定 アニメディア1986年8月号第一付録 蒼き流星SPTレイズナー≒MOOKより


フランスの名門、ルフラン公爵家の娘。アンナとは火星体験学校でのルームメイト。数少ない
生存者の一人。
大変な名家の生まれで蝶よ花よと育てられて居た筈だが、自立心は高く、また協調性もある。
頭の回転が良く、会話はウイットに富む。
張り詰めた仲間の心情を読み取ってわざと気楽な話題を口にしたり、アンナと一緒に手料理を
作って仲間の労をねぎらったり、機転が利いて女性らしい一面も見せてくれた。


エイジの事は当初懐疑的に見ていたが、幾度も自分たちの事を護って為に戦う姿を見て、ごく
素直な好意を抱くようになる。
どちらかと言えば感情を素直に表現するタイプである彼女は、エイジに対するアプローチもア
ンナより積極的で、アンナは密かに嫉妬と羨望の思いでシモーヌを見ていた。


地球の命運を決する戦いに出撃しようとするエイジを、『犬死には止めて!』と涙ながらに引き
止めるが、彼は沈黙したまま彼女に応えようとはしなかった。
そんなシモーヌの唇を突然奪い告白したのは、火星以来生死を共にして来たデビッド。
例え奇跡が起こせなくても、一緒の宇宙で死ねるなら本望だと告げられ、言葉を喪ってしまう。

デビッド、ロアンに続いてSPTに乗り込もうとするエイジの背に再び手を伸ばそうとするが、先ん
じたのはアンナの方だった。
ただ泣いて引き止めた自分とは違い、一輪の花をそっと彼に差し出したアンナ。
『行かないで』ではなく、『きっと帰って来て』と告げた彼女の後に、シモーヌは声をかける事が
出来なかった。



1999年、グラドスの圧政下でシモーヌの実家であるルフラン公爵家は、第二大陸(ヨーロッパ
大陸の事を指しているらしい。ちなみに第一大陸は北アメリカ大陸を差す模様)最大のグラド
ス軍の協力者となっていた。だが娘であるシモーヌはその立場と地位を存分に生かし、知り得
た情報をレジスタンスに流し続けていた。

ある日届いた謎の招待状で、彼女はニューヨークへ飛ぶ。その途上アーサーと再会。
更にその後アンナ、デビッド、エイジとも再会を果たす。
レジスタンスに情報を流していた事実が露見した事で、実家には戻らずそのままエリザベス等
の率いる地下組織に参加。自ら銃を手に取り、更には地球製SPTに搭乗し、グラドス軍へと戦
いを挑む。


デビッドとは何だかんだで腐れ縁だが、満更でもない様子。エイジへの想いは少女時代の思い
出として昇華され、今はアンナと彼の恋の行方を温かく見守っているようだ。


【管理人の個人的なコメント】


普通、貴族のお嬢様と来たら『わがまま気まま』『お高く止まっている』『家庭的な事など一切出来
ない』などという固定観念があり、とても自分の好きキャラの範疇には入って来ないものなんです
が、ところがどっこい、シモーヌはとても素敵な女の子でした。

ごく普通の家庭で育ったであろうアンナとも、当たり前に接している。(全然嫌味じゃない)
料理などの家庭的な事も不自由なくこなしている。アンナと同じく意思が強く、行動力がある。
機転が利いて、頭の回転も良い。さっぱりした気性で過去に拘らない(デビッドのキスについては
別・笑)。などなど。
挙げていけばキリがないくらい、素敵に姐御ポインツの高い女性であります(笑)

特に第二部のバイクに颯爽と跨り、敵を蹴り倒し、マシンガンで死鬼隊を蹴散らし、SPTを駆る姿
は格好良いの一言に尽きる(^^)
絶対将来デビッドを尻に敷いてそうですが、夫婦関係っていうのはかかあ天下の方が円満に長
続きするんだそうですよ(笑)デビッドの方がベタ惚れ状態なので、まず彼女の上に出る事は無
いでしょう。殴られても踏まれても(実際には引っぱたかれる程度でしょうが)、デビッドはシモー
ヌオンリーで一生貫くと思います(笑)

男性が彼女に惚れるか否かは、保護欲をそそる女性(=アンナ)がタイプか、独立独歩の女性
(=シモーヌ)がタイプかで分かれるんではないかと。恐らくエイジとロアンは前者で、デビッドと
アーサーは後者だと思うのです。で、前者に対してのシモーヌは同士、もしくは姉のような感覚
で、後者に対してのアンナは無条件に守るべき者、もしくは妹のような存在なのだと思います。

アンナがエイジの本来の理想(戦うのではなく、ただ地球そのものとその文化を護りたいという願
い)を継承したのだとしたら、シモーヌは戦っても勝ち取る、護り抜くという覚悟を継承したのかな
と。個人的にはデビッドと末永く夫婦漫才を繰り返しながら、二人仲良く頑張って欲しいです。


声優、平野文さんの代表作:
『うる星やつら』シリーズ/ラム役
『アニメ三銃士』/ミレディ役
『秘密の花園』/カミーラ役 など。
あと、一時クロネコヤマトの宅急便のCMをされてました。白猫の女の子の役で(^^)彼氏の黒猫君
は『うる星〜』であたる役として共演されていた古川登志夫さん(笑)お茶目な配役ですね。


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