#6 〜#10

#6 とり残されて  
次々にゴステロの手に掛かって殺されていく国連スタッフ。遂に#5で凄い目力(めぢから・笑)を見せてくれ
たビルも、ロベリアのSPTに吹っ飛ばされて呆気ない最期を遂げてしまいます。
この時点で、エイジの口から『アンナ達が危ない!』発言。アンナの方でも『またあの人が助けてくれた』『敵
をおびき寄せてくれた』と、エイジに対する好意ゲージが着実に上がってますが、エイジの方も負けず劣らず
アンナを特別視している模様。実はアンナしか名前が判らなかったというオチかもしれないですが(笑)
アンナは話を聞いてくれたり、ヘルメットを持って来てくれたりしたので、呼ばれていた名前を聞いて憶えてい
たんでしょう。そういう点ではデビッドの名前も聞き覚えがある筈ですが、やはり殴られた相手よりは優しく接
してくれた相手を自然に気遣ったんでしょう。彼も人間ですし。

アンナ達の通信コードが判らないので、取りあえず赤外線センサーで生存確認をするエイジ。ユーザーの
どんな我侭なにも瞬時に対応するレイは、本当によく出来たコンピューターだと思う。きっと今なら、『僕達』
の定義もちゃんと理解するんじゃなかろうか。(真面目レヴューの#5参照)


それにしても人が(SPTもですが)歩く、走るは普通に出来ているのに、時々重力を無視した動きをしている
のが気になります。明らかに落下衝撃が小さいんですよ。火星の重力は地球の38%(ちなみに月の重力は
地球の六分の一)なので、地球と同じように動こうとすると、かなり身軽になってしまうんですね。ブーツにな
にか仕掛けがあって、歩く時とかには地球上と同じような動きが出来、いざという時には身軽な事も出来ると
言う事なんでしょうか。
#7 血はあかかった
エイジのシャトルに乗り込む際、アーサーがシモーヌにべったりでいい加減鬱陶しがられてます(笑)アンナ
とデビッドは、それぞれ違う理由でエイジを横目でチラ見。アンナは真正面からでは恥ずかしいのでこっそり
見ているといった感じですが、デビッドはどうにも隙を伺っているように見えて仕方がありません。デビッドが
相当鬱屈している事に気付いているからこそ、アンナはさり気なくエイジとデビッドの間に挟まれる位置に居
るんでしょうか。


地球ではまだ研究段階の超次元航法(=ワープ航法)が実用化されているようです。ちなみにエイジの罪状
は第一級反逆罪で、捕まればまず間違いなく処刑。人情のある相手に捕らえられたら(ゲイルとか)、裁判に
掛けられた上で処刑だけは免れるのかもしれませんが。少なくともグラドスで全うな人生を送るのは、この時
点で既にかなり難しそうです。


失態の続いたゴステロは御役御免を言い渡され、再びゲイルにエイジ追討の命が下ります。エイジの事を
卑怯だ、人殺しだと罵るゴステロに、ゲイルは冷たく『エイジに卑怯な手段を取るだけの実戦経験は無い』。
しかし貴方たちが連日連夜攻め続ける事で、かなりの経験値を与えてるんですが(笑)ここでゲイルが、かつ
てゴステロがエイジの姉・ジュリアに力づくで無体を働きかけた所を、殴り倒して撃退した事実を暴露。逆キレ
して暴れだすゴステロを、取り押さえる警備隊が哀れです。(←絶対凄い割を食ってる筈)


シャトルのコンピューターで火星脱出、月基地到達のシュミレーションをするエイジの直ぐ傍に、ちゃっかりア
ンナが陣取ってます。真横はなかなか気がひけるけど、背後なら相手の視線が気にならないからか、大胆に
ポジショニング。行く場所を全て喪い、結局無人観測基地に戻って来たエリザベスと子供たち。そこで行き詰っ
てしまったデビッドが、思わず『好きな二人を連れてとっとと出て行け!』(=三機のSPTに搭乗すれば、月基
地への到達が可能というシュミレーション結果が出ていた為。エイジ+あと二人という意味))と叫んでしまう。
うーん、この時点で好きな二人って言われたら、いち早く信じてくれたアンナとロアンを選ぶかなぁ(笑)
腹立ち紛れにデビッドがエイジに放った言葉は『チビで腑抜けたガキ』。腑抜けかどうかはさておき、今生き
残ってるメンバーでは、エイジは貴方の、次に背が高いんですけど(^_^;)ちなみにデビッド192センチ、エイジ
182センチ。地球で貴方より大きな人を見付けるのは、その逆の千倍難しいと思うんですが。

そしてやっぱり意外と喧嘩慣れしていたエイジに、殴った分と同じ程度は殴り返されるデビッド。最後は伝家の
宝刀、一本背負いで綺麗に投げ飛ばされておりました。
#8 彼の叫びにこたえて 
ゴステロさんが自分の部下殺しの発覚を恐れて、ゲイル隊の一人を手に掛け、代わりに成りすましてまんまと
潜り込んでしまいます。バレないように裏声で通信に出たり、自分が殺した相手の死体に纏わりつかれたりと
(死体を放り出してくるとすり替わっている事がバレるので、コックピットに死体も同席中)、笑っちゃいけないシ
ーンで思わず笑ってしまいそうになります。


無人観測基地では外の戦いをモニターする為に、エリザベスとデビッドがコンソールをガチャガチャいじって奮
闘中。しかし勘と思いつきで触っているだけではなかなか機械もいう事を聞いてくれないらしく、苛立ったデビッ
ドが思わずパネルの脇をゴンッ!気持ちは判りますが、叩いて直るのは一昔前のブラウン管型TVくらいで
す。一応精密機器なんで、もう少し丁寧に扱ってあげましょう。せめてボタンを連打するくらいで(←それでも十
分手荒い)。

ゲイルやゴステロの波状攻撃をネチネチと受け続けているせいか、嫌でも経験値を積んでレーザードガンの
命中精度が上がっているエイジ。思わず『反逆者でなけりゃ、いい兵士になったのに』と、素直にエイジの才能
を認めるゴステロさんですが、自分達が彼を鍛えている自覚はない模様。コックピットに同席していた死
体を捨て、歪んだ笑みを浮かべながら至極楽しそうにランチャーを組み立てる姿は、なんとも空恐ろしいもの
です。

エイジの懇願を受けて、色々と理由をつけながらもゲイルの意識を取り戻させる為にグライム・カイザルをよじ
上るデビッド。またしても重力に関する疑問。身が軽くなっているなら、地面を蹴ってもう少しラクして上れば
いいのに、結構地味によじ登ってます。苦労した割には、コックピットに到達する直前にゲイルが自力で意識
を回復していて、銃を向けられちゃったりするんですが。『退け』とジェスチャーで促され、コックピットから飛
び降りるデビッド。あの高さから飛び降りて怪我もしないんだから、やっぱり重力の干渉は小さいと見た。その
辺どうなってんだ、アニメスタッフ。
#9 生きる道を求めて
OPの映像で、ちょっとだけ変化がありました。ほとんど最後のショットでエイジが廃墟の中を走ってるシーンで
すが、#8までは妙にチョコチョコした走り方(動きがせかせかしてた?)が気になってたんですが、この#9か
ら微修正(美修正って変換された…ある意味ナイス・笑)されてます。走ってるシーンのセルが半分になったの
かしら(笑)走ってる動きが自然で、見ててホッとしました(^^)

ゴステロを殺してしまった事に思い悩むエイジ。『自分に地球人の血が流れているから殺せたのか』と塞ぎこ
んでいるが、だったら大挙してSPTで無差別攻撃をしかけてくるグラドス人は一体なんなんだと
デビッ
ドでなくても取り合えずツッコミたい。

ヘルメットの改造で徹夜続きだったアーサー。…何夜も徹夜するほど、珍しく攻撃と攻撃の間が開いていたら
しい。ところでデビッドにヘルメットを押し付けられていたのはアーサーだけど、彼が改造したのか?詳しそう
なのはロアンのようだったけど…二人でやったのかしら。もしもアーサーだけでやったんだとしたら、仕上がり
がかなり不安だ。
偏見だけど(笑)


SPTの操縦手順をエイジに教わるエリザベスと子供たち。既にデビッドの表情から剣が無くなっていて、ごく普
通な少年の素顔になっているのが、精神的にホッとする。態度はお互い軟化してるけど、皆に説明するエイジ
の口調がまだ敬語なのが、後々との微妙な差で面白い。それにしても一体何時間レクチャーされたのか判ら
ないけど、数時間でモノになったんだとしたらデビッドとロアンも大したもんだ。以前のレイズナーの戦闘データ
を元にシュミレーションをする訳ですが、敵の仮想攻撃にビビリまくっているアーサーがヘタレでいい感じ(笑)


くるくると旋回しながら飛行するグラドスのシャトル。窓から外が見えてるんですが、乗ってる人間は気持ち悪く
なったりしないもんなんでしょうか。絶対酔いそう…慣れてるんでしょうか。空中と地上に敵が分散した為、感知
システムが上手く作動せず、思わぬ苦戦。珍しくレイと意見を違えて、『地上は自分の目で見るから、さっさとレ
ーダーを空中に戻せ』と苛立つエイジ。デビッド達と少しいい関係になれたから、たった一人?のお友達だった
レイに強く出てます。レイはいい子なので、拗ねたりはしませんけど(笑)

『皆の所へは行かせない』と奮戦するエイジですが、いくら撃っても無くならない脚部のミサイルが気になりま
す。シャトルに予備弾があったのかしら。レーザーと違って、エネルギーさえあれば撃ち放題って訳でもなか
ろうに。そしてジッとしている事に耐えられなくなったデビッドとロアンが、操縦を憶えたばかりのSPTで出撃。
無謀すぎ。デビッドに至っては自分の不慣れでマニュアル操縦が上手くいかなかったにも関わらず、『歩くくら
いまともに出来ないのか!』と逆キレ。だったらマニュアル操縦を解除せよというCPUに、『そのくらい勝手にや
れ』と言い返してます。『レディ』と素直に従うベイブルのCPU、返す返すもグラドスのCPU(OSかな?)って凄い
(笑)一方エイジはエイジで、もう人は殺したくないと叫んで武器を投げ捨て、ナックル攻撃だけで応戦。
こっちも無謀。師匠と弟子が揃って無謀と言う事なんでしょうか(笑)
#10 エイジ!?と呼んだ
SPTで戦ったデビッドとロアンには、自然と女性陣の賞賛の視線が。『あの状況なら(戦場に)出て当然』という
デビッドの発言に立場の無いアーサー。男としての立場を危うくした彼は気の毒だが、一番正直者だ。シモー
ヌの言うとおり、兵士としてはペーペーの二人が五体満足に帰ってこれたのは、ただ運が良かったんでしょう。
個人的にはSPTの操縦訓練に後ろ向きなアーサーを、言葉巧みに焚き付けるシモーヌが好きです。姐御、素
敵(笑)デビッドもシモーヌをダシにして同じ手口を使ってましたが(^_^;)

料理をしながら、好きな男子談義に突入しているアンナとシモーヌ。正しくはシモーヌがアンナの好きな男性を
尋ねているという図式ですが、この時点でシモーヌはエイジの事はそれほど意識していない模様。残りの三人
も、『デビッドはええ格好しい』『ロアンは歳下』『アーサーは頼りない』と斬られてます(笑)エイジの事が
話題に上った時点で気まずくなってしまった場を和ませる為に、シモーヌが宇宙服を脱いで私服で飛び回って
くれますが、その格好でデビッドの前で回らないように(笑)鼻血を出して倒れかねません(^_^;)この後のアー
サーのノリの悪さで、恐らくシモーヌは彼の事を、異性と見る事を止めたものと思われます。

宇宙服を脱いでの私服での食事会。初めてデビッド達がエイジの名を呼ぶ名シーンなんですが、何だってエイ
ジは宇宙服を脱がされる事に、初めあんなに抵抗したんでしょうか。結局、下は宇宙服仕様のままでしたが、
(脱いだらいきなりアンダーだったのかもしれない)上着は脱いでTシャツ姿を披露。ああん、OPの私服がここで
見られると思っていたのに!(←記憶違いだった。何せ本放映は二十年前…(^_^;))ところでロアンの笑いっぷ
りが、弾けてるのを通り越して壊れ気味で、少々怖かったです…(笑)普段感情をあまり表に出さないから、余
計にそう思ったよ。しかしいつ襲撃があるかどうか判らない状態で、ワインを飲むのはいかがなものか。SPTの
操縦に飲酒規制はないのかな?

折角のいい雰囲気ですが、カルラ隊の襲撃で現実に引き戻されます。エイジとデビッド、ロアンは出撃体制に、
エリザベスはシャトルへ。エリザベスに『アンナとシモーヌを守って通信室へ行って』と頼まれるアーサーです
が、当の二人は『先に行ってるわよ』と、護衛の(筈)彼を置いてけぼり。ますます立場がありません(笑)
一方デビッドは、『戦闘中は指示に従え』というエイジの言葉を、舌の根も乾かぬうちに忘れて一人突っ込んで
いきます。仲が悪くて故意にやってるんじゃないのがせめてもの救いか?(^_^;)


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