振り向けばそこに


        「ええ?肝試し大会??」
        「そうなんじゃよ。ここの所暑い日が続いとるじゃろ?ここは一発、肝試しでもやってじゃな。

        町の衆との互いの親睦を図り、かつ納涼気分を味わおうと言う事になってな」
        町の商店主の寄り合いから翁がひらひらと一枚の張り紙を手に戻って来たのは、盆を目の前に控え、連日熱帯夜が続いていたある昼下がりの事だった。

        「肝試しとは、またやる事が子供っぽいというか、大人気ないというか…」

        呆れたような顔をしたのはお増である。
        こういう企画は嫌いではないが、いい歳をした大人が寄り合って決める内容としてはいかがなものか。

        「まあ、そう言わずに。面白そうじゃないの、ねぇ翁?」

        おっとりと口を挟んだのはお近だった。白や黒はただ笑っているだけである。操は珍しく黙ったままだ。
        お近に味方してもらった翁は嬉しそうにうんうんと頷いていたが、一応言い分けめいた事も口にした。

        「いつもいつもこんな事を真剣に話合っとる訳じゃないぞ。今回はたまたまじゃ。たまたま!」
        「そうだといいですねぇ。蒼紫様が寄り合いに顔を出して、真剣に肝試しの音頭を取ってる姿なんて見たくありませんから」

        やれと言われれば内心どんなに嫌がっていても、参加する以上は一生懸命やりそうでまた何とも言えない笑いを誘う。
        夏場の寄り合いは来年以降も翁に行って貰おうと、葵屋一同ははっきりと決意した。



        「で、具体的にはどうするんです?」

        町ぐるみで肝試しを開催する事はもう決定してしまった事なので、今更これをどう言っても始まらない。

        「儂らは所謂脅かし役じゃな。町外れに幕末に廃寺になった寺があるじゃろう?あそこを使うらしい」
        「うえ、あそこかぁ…あんましいい気分はしないなぁ」

        白が思わず顔をしかめる。翁が口にしたのは、この辺りでは確かに肝試しに打ってつけの場所だった。
        結構大きな敷地を持つ寺なのだが、幕末の混乱期に住職を失い、そのままになったという噂がある。
        墓はそのまま残されているし、朽ちて傾いた寺は雰囲気たっぷり。
        用事がなければ昼間でもあまり近付きたい場所ではない。


        「それで翁…肝試しって言う以上…夜にやるんだよね…?」
        「うん?そりゃそうじゃが…なんだ操、青い顔をして」

        翁の言葉に、一斉に皆が操の顔を見る。
        なるほど、彼女の顔は血の気が引いて蒼白で、今にも倒れそうであった。
        ニヤリ、と翁の顔に意地の悪い笑みが浮かぶ。

        「そうか、お前はお化けとか、そういう類の物が小さい頃から苦手じゃったのう」

        翁の聞こえよがしな声にも、満足に言い返す事が出来ない。
        そう。操はお化けとかそういう類のものが、大嫌いだったのである。

 



        「あたしはね、暗い所が嫌いなんじゃないの。御庭番衆だもん、夜目は利くからそんなのは平気」

        だがどうしても、生理的に『お化け』とか『怪談』とか『肝試し』とかが好きになれないのだ。
        夏になると寄ると触るとこの手の話題で盛り上がる連中が居るが、操にはその神経が理解出来ない。

        「じゃからまだお子様だと言われるんじゃぞ?
         お化けが怖いと泣く子がおれば、抱いてあやして大丈夫と言わにゃならん年頃で、何とも不甲斐ない」

        うぐっと、操が喉を詰まらせる。

        「大体御庭番衆ともあろう物が、夜の墓場が怖いだなどと…そんな事では
とーてー蒼紫に一人前扱いはしてもらえんな」
        「そんなにはっきり強調しなくてもいいわよぅ…」


        背後に垂れ線まで背負い込んで落ち込む操に、翁が追い討ちをかける。
 
        「とにかく、ウチも準備をしない訳には行きませんから。
         夜の墓場が嫌なら、操ちゃんは準備だけ手伝って、当日は表の子供達の面倒の方を見てもらえばいいんだし。ね?」
        「うん……」
 
        手伝いだけなら自分にも出来る。お近のフォローに渋々操は頷いたが、どっこい世の中、そんなに甘くはなかったのだった。

 



        「あたしは当日、中には入らなくっていいって言ったのに…」

        肝試し当日。
        いい歳をした進行係の商店主達に頭を下げられてどうしても断りきれず、半ば本気でベソをかきながらも操は、夜の墓場へとやって来ていた。
        実は一緒に脅かし役をやる筈だった問屋の方で急な不幸があり、従業員のほとんどがそちらの方に掛かり切りになってしまい、人手が足らなくなったのだ。
        これでも他の割り振りだった者達が急遽応援に入った結果であり、操も『怖いから』という理由では断れなくなってしまった。


        操は白装束を身につけ、いつもはきっちり結ってある髪を適当にほつれさせていた。
        お近が『雰囲気を出す為に』と、普段は付けない白粉や紅まで差している為、何だか顔がムズ痒い気がする。
        ついでに口元には一筋の血糊。白装束の胸元にも、べっとりと血糊がついている。
        これでだらんと手を前に垂らし『うらめしや〜〜〜』とやれば、スレてない子供なら泣き出す事請け合いな出来だった。


        『あ〜あ。どうせ白粉や紅を差すんなら、蒼紫様にちゃんと見て欲しかったな…勿論、こんな白装束じゃなくてさ』

        蒼紫と二人で出かける時などに、うんとお洒落して、紅を差した所を見て貰いたかった。
        よくよく考えてみると、子供の時の悪戯を差し引いたら、まともに紅を差したのは初めてのような気がする。
        初めて化粧として差した紅が肝試しのお化け役の為とはわびし過ぎて、別の意味で泣きたくなってきた。


        おまけに蒼紫は、葵屋絡みの所用で昨日から神戸に出向いていて不在である。
        早ければ今日の夕方には戻って来て手伝う筈だったのだが、日が沈む頃になっても、蒼紫は戻ってこなかった。
        しかし自分までお化け役をするようになった今となっては、かえって蒼紫が居ない方が救いだったかもしれない。
        やはり白装束で紅を差すのは、たった一度の祝言の時にしたかった。隣に座るのが、例え誰だとしても。

      


        やがてとっぷりと日が落ち、廃寺の打ち捨てられた墓場は、鼻を摘まれても判らぬような闇に包まれた。
        操は夜目は利くが、それでもこの真の闇では物を見る事は難しい。
        いずれ提灯を手に子供たちがやって来れば、その灯りで多少見えるようにはなる筈だが、
        それまでは非常に居心地の悪い気分を味わい続けなければならなかった。

        翁は門をくぐってしばらく歩いた所に、黒は墓場を入る手前の竹林の中に、白は境内に、
        お近は裏手の井戸の脇に、お増は台所の釜の側に、それぞれ待機している筈である。

        『せめて井戸か台所の方と換わって貰えばよかったかな…』

        一応、待機場所を選ばせては貰えたのだ。
        一番マシそうだったのはやはり翁の担当した場所だったのだが、
        これから肝試しに向かう子供を、独特の口調の語りで怖がらせなければならない役所であったので、諦めた。
        だだっ広い境内にポツンと一人で居るのは嫌だし、竹林は風鳴りが気味悪くて嫌だった。
        かと言って井戸は何かが出て来そうで不気味だし、台所は境内の更に奥まで入り込まねばならない。  

        『見通しが良くて、それ程入り口から離れてなくて、変な音や穴はないけど…お墓だって気味悪いわよっっ!!』

        生暖かい風が古い卒塔婆をカタカタと揺らし、その都度ビクリと振り向く事を数度繰り返すと、 
        ここでいい、などと言ってしまった自分の浅はかさを恨んだ。

       

       
        だがそれでも確実に時間は過ぎて行き、やがて墓石の向こうからちらりほらりと提灯が行き来するのが見え始めた。
        一人でこんな所に座り込んでいる位なら、例え子供でも通ってくれた方がまだ有り難い。
        子供たちはやはり雰囲気満点の廃寺に、おっかなびっくりの様子で順路を歩いてくる。

        『ごめんね、あんまり怖い思いさせたくないんだけど、じっとしてるとあたしも怖いのよ』

        まず一番手は、どうやら女の子一人と男の子二人の三人組のようだった。
        取りあえずいたいけなお子様達を脅かす事に心の中で詫びながら、操がタイミングを計る。


        『行かないで―――』


        三人が目の前を通過するほんの少し前に、少々艶っぽい声を作り、子供達の足を止めた。

        「いいい今、何か聞こえた…よな?」
        「う…うん…いや、気のせいだよ!気のせい!!」
        「ええ〜〜、やだよ、怖いよ、帰ろうよ〜〜〜」

        男の子はまだ空元気を出す余裕があったが、女の子はもう泣き出している。操はほんの少し良心が痛んだ。
        屈んで隠れていた墓石の陰からゆうらりと立ち上がり、提灯の灯りにその姿を晒して見せる。

        「う〜ら〜め〜し〜や〜〜〜……」
        「「「きゃああああぁぁぁああぁ!!!」」」

        提灯に照らし出された操の姿を見るなり、脱兎の勢いで子供たちが逃げ去って行く。

        「そんなに怖かったのかしらねぇ…何かフクザツ」

        あっという間に豆粒のように小さくなってしまった子供達の背中を見送り、操は釈然としない思いで腕を組んだ。

 



        二-三人一組の子供たちを、もう二十組は脅かしただろうか。
        素直に悲鳴まであげて驚いてくれる子もいれば、あまり表情を変えない可愛くない子供もいたが、
        やはり廃寺という場所柄が効を奏してか、それなりに怖い思いはしているようだった。

        『さっきの子達が最後だったのかな…次の組が来ないんだけど』

        最後の組が回ってしまうと入り口に一番近い翁が呼びに来てくれる事になっているのだが、まだ翁の姿は見えない。


        始めはここにじっとしているのも気味が悪かったのだが、
        子供たちを驚かす為にタイミングなどを計っていると、意識をそちらに集中させてしまうので、もうあまり恐怖感はなかった。
        もうちょっと待ってみようかな、と思った丁度その時、一つの灯りが滲むように近付いてくるのが見えた。

        『翁……?いや、違う。あれは…女の子だ』

        提灯を手に持ち、一人で墓石の間を歩いてくる。

        『今までの子は皆、何人かの組だったのに…最後にあの子だけ数が余ったの?
         それならそれで、誰か大人が一緒に組んであげればいいのに、女の子一人で来させるなんて!』


        操は後で組み合わせをした者に文句を言ってやろうと思いつつ、彼女をあまり怖がらせないようにしようと思った。
        声をかけるのは止めて、提灯の灯りで遠目からでも姿が見えるように予め立ち上がる。
        最初からそこに『何かが』居ると判っている怖さと、不意の恐怖とでは質が違う。
        女の子は提灯を手に、ゆっくりと近付いて来た。操の姿はもう見えている筈だが、あまり驚いているようには見えない。
        やがて女の子は操の真正面に立つと、口元に血糊をつけた操の顔をじっと見上げた。

        『な、何なのよ…背中から脅かしたりしないから、早く行って!』

        だが操の思いとは裏腹に、彼女は操の前から動こうとしない。じきに操の方が、女の子の視線に根負けした。

        「…貴女、肝試しはまだ途中よ。早く先に進んじゃった方が、早く済んでいいわよ」

        声をかけられた事でかえって驚いたのか、女の子が不思議そうな顔で小首を傾げる。
        操は自分の口元の血糊をぐいと手の甲で拭うと、しゃがみ込んで彼女と目線を合わせた。

        「貴女、最後の一人だったんでしょ?一人でこんな所に来させるなんて、ひどいわよね。
         いいわ、頼りないかもしれないけど、あたしが一緒に回ってあげる」

        この子が最後なのだとしたら、どうせ脅かし役もこれで最後である。このままこの子に付き合ってしまおうと思ったのだ。
        緊張していたのか女の子の手は少し冷たかったが、それでも素直に操に手を引かれて歩き出した。

 


        『えっと、確かこの奥の井戸の側にお近さんが居る筈なのよね…』

        隠れている場所は判っているのだが、どんな脅かし方をしてくるのかまでは知らない。
        せいぜい派手な悲鳴をあげて女の子を驚かせないようにしないと、などと思いながらゆっくり井戸の脇を通り過ぎたのだが、お近は驚かして来なかった。

        『あれぇ…?井戸の脇にお近さんが居る筈なんだけど…あたしが一緒だから、驚かすの止めてくれたのかしら?」

        それはあるかもしれない。自分がどんなにかこの肝試しを嫌がっていたのは、お近はよく知っていた。
        子供と一緒に回っている事情は知らないまでも、気を遣ってくれたのかもしれない。


        だが境内の中に隠れている筈の白も、その奥の台所の釜の陰に隠れている筈のお増も、やはり驚かしては来なかった。

        『皆、もしかしてこの子が来る前に戻っちゃったのかな?
         そう言えばこの子が来たのって、結構前の組とは時間を置いてからだったもんね』

        それならそれで、無駄に怖い思いをしなくていいので助かった。
        女の子は相変わらず一言も口を利かない。ただ操に手を引かれて、後をついて歩いてくる。
        台所の裏勝手を抜け表に出ると、遠くに提灯の灯りが幾つか見えた。
        風に乗って聞こえて来る声の様子からして、どうも自分の事を探しているようだった。翁達だろうか。


        崩れた境内の前に出てくると、一番近くまで来ていた提灯の主が彼女を見つけた。

        「操―――?そこに居るのか?」
        「あ、蒼紫様!」

        それは余所行きの姿のままの蒼紫だった。手の提灯を操の方に翳し、彼女の姿を確かめる。

        「蒼紫様、いつ神戸から戻ってきたんですか?肝試しのお手伝い、間に合ったんですね」
        「それはこっちが聞きたい。お前、一体今まで何処に居たんだ?」
        「何処って…この子と一緒に、順路を回ってただけですよ?」
        「誰とだって?」
        「誰って…だから、この女の子と―――」


        ほら、と女の子の手を握っている左手を蒼紫の方に見せようとして、凍りつく。
        彼女の手に握られていたのは、一本のボロボロに朽ちかけた卒塔婆―――

        「嘘…だって、今まで……」

        くらりと世界が暗転する。操は咄嗟に抱き止めた蒼紫の腕の中で、意識を失った。

 



        「俺が神戸から戻ったのはもう肝試しも終わった頃だったんだが」

        翌日、ようやく目を覚ました操は、蒼紫から話を聞いた。
        たまたま会場になっていた廃寺の前を通って葵屋に戻ろうとしたら、翁達が血相を変えて右往左往していたのだと言う。
        最後の組が回り終え、操を呼びに行くと、彼女の姿が何処にも無いと―――

        「ずっと入り口付近に居た黒が見ていないと言うから、まだ中に居るだろうと皆で探していたんだ。
         お前を見つけたのは、もう真夜中過ぎだった」
        「じゃあ、あたし、何時間もあの子と…?」


        思えばあの女の子の姿を見付ける前後から、奇妙な世界に迷い込んでしまっていたのだろう。
        だから翁達は操を見付ける事が出来なかったし、操は元の世界に戻って来れなかった。
        操が女の子と廃寺を一巡しているだけの僅かな時間だと思っている間に、実は数時間が過ぎ去っていたのだ。

        店主たちは事の顛末を聞いて驚き、そして懲りたのだろう。
        廃寺は祓いを執り行い、葬られた者の菩提を弔う為に新たな社を立て、朽ちた寺は壊される事になったらしい。
        名前も聞かず仕舞いであったが、これであの子もゆっくりと眠れるだろう。


        「しかし、よく墓の真ん中で脅かし役などする気になったな。確か、苦手じゃなかったか?」
        「それはそうなんですけど、どうしても断りきれなくなって…」

        蒼紫は、操のお化け嫌いを知っていた。もう二度と御免だと思いつつ、引き受けざるを得なくなった事情を話す。

        「まあ、お前のお化け嫌いは翁のせいでもあるんだがな」
        「ええ!?何でですか!!?」
        「お前はまだ小さかったからな。覚えてないのも無理はないか」


        蒼紫の話によると、操がまだ物心つくかつかないかの頃、悪戯がひどくて手を焼いた時期があった。
        そこで翁が考えたのが、怖い物で操の行動を制限してしまおう、というものだった。
        何か操が目に余る悪戯をすると、翁がこれ見よがしに恐ろしげなお化けや妖怪の扮装をして、彼女を叱ったのだと言う。
        ただ翁が叱るだけでは全くの効果無しだったが、これは覿面に効いた。
        日を追うごとに操の悪戯は減り、笑って済ませないような悪戯はしなくなったのだそうだ。


       「最後の方は『お化けを呼ぶぞ!』の一言だけで悪戯を止めた程だから、余程怖かったんだろう。
         それを今まで引きずっているんだろうな」
        「な……翁ってば自分のせいなのに、よくも散々人の事を子供だの、不甲斐ないだの言いたい放題言ってくれたわねぇっ!!」

        勢いよくがばっと飛び起きると、操は寝間着のまま翁を成敗しに部屋を飛び出して行った。
        取り敢えずの怒りで、自分がうっかり幽霊と手を繋いでしまっていたらしい事は忘れているようだ。

        『また思い出したら、智恵熱でも出しそうだがな』

        操のお化け嫌いの根の深さを知っている蒼紫が苦笑いを浮かべる。
        くしゃくしゃに蹴飛ばされた操の上掛けを几帳面に畳み直すと、いつ操が寝込んでもいいようにしてから、部屋を後にした。

                                                                 【終】


      あとがき

        夏の季節限定ネタが続いていますが(笑)それはさておき、今回は肝試しです。しかも操が本物と接近遭遇。
        この調子だと秋は紅葉狩りで、冬は雪見酒になるんでしょうか(^_^;)

        文中に『夏になると寄ると触るとこの手の話題で盛り上がる連中が居る』と書きましたが、これは私の事です(笑)
        正確には人と話す事はしませんが(嫌がる人も居ますし)、TVの心霊番組とか稲川淳二の怖い話とか、嬉々として見てます。
        信じてないから怖くないんじゃなくて、信じてはいるけど、
        TVでやっているものとかはエンタテイメントの一部として捉えているので比較的平気に見てます。
        個人的には不思議な体験とかもしてるんですよ。怖い話じゃないですけど


        この話も打ちあがるのが早かったです。打ち始めたのが某日の昼過ぎで、零時を回る前に出来上がっていましたから。
        本物さんと接近遭遇は、実は打ちながら考えたオチです。
        最初は暗い所で一人で待ってるうちにどんどん怖い事考えちゃって、
        煮詰まった所で蒼紫にポンと肩を叩かれ大絶叫…なんて展開の筈でした。
        いつの間にか『本当にあった怖い話』系になってましたけど(笑)

       あの女の子は子供たちが大勢やって来たから、一緒になって遊びたかったんですね。
       そうとは知らない操が思わずかまってしまったと。
       でも害意は無かったので、蒼紫が操を見付けたと同時に大人しく消えたんです。
       操に遊んでもらえたので、あの子も成仏出来たでしょう。ナンマンダブ(^_^;)



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