眠りの中で


僕に力があったなら  

君の哀しみ救ってあげる

流し続けた涙の分だけ 

君の幸せ守ってあげる

孤独と言う名の闇を越えて 

いつか廻り逢うその日まで

今はただ 何も恐れず静かに眠れ

疲れた心を癒して眠れ

そして再び目覚めた時には

君はもう 一人じゃないから

 

僕に力があったなら 

君の苦しみ分かち合ってあげる

叫び続けた悲しみの分だけ 

君の微笑み包んであげる

孤独と言う名の闇の中で

いつか気付く時が来る

今はただ 何も知らずに静かに眠れ

悲しい記憶を忘れて眠れ

そして再び目覚める時には

君はもう 一人じゃないから


あとがき

一応フィン→ラケシスのイメージです。
時期的には、エルトシャンが亡くなった直後のフィンの心情でしょうか。
『いつか廻り逢うその時まで』と言うのは、恋愛の対象として改めて廻り逢う、と言う意味で
す。この頃フィンはキュアンに命じられてラケシスの護衛についてますんで、勿論彼等が初
対面と言う訳ではありません(笑)ちなみに『力』と言うのは、所謂人の領分を超越した、
『神の力』と言った意味合いです。

えー……二周年企画の創作に足掻いている間の(苦笑)普段はあまりやらない(SSと詩と
か、突発的に詩だけ不定期にUPすると言う事はたまにやる)詩での更新となりました。
更にネタ晴らしをすると、この詩自体とーーーっても昔に書いていたのを手直しした物です。
どのくらい前かって、そりゃあフィンラケにハマッた当初の物ですから推して知るべし……

当時のままでは余りにもこっ恥ずかしくて、一部改訂……詩の出来そのものがどうかなる
ような改訂ではありませんが(^_^;)
恐れる事をしないって言うのが、若さなのかしら……(遠い目)

                                          麻生 司

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