知っておきたい
レイズナー用語集

【ア行】
・アーサー……
      アーサー・カミングス・Jr。詳細はキャラクター紹介のページを参照。

・アイラ……
      アルバトロ・ミル・アイラ・アスカ。エイジとジュリアの実母。グラドスでは完全に蔑視されている地球人との
      愛を貫いた勇気のある女性。夫が反逆罪として捕らわれた為、彼女も軟禁されてしまった。

・アストロホーク2……
      アメリカ宇宙軍の火星への定期輸送船。孤立無援のエイジ達にとっては救世主のような存在であったが
      グラドスの圧倒的な兵力の前に撃沈されてしまう。艦長はカークス・ダニー少佐。

・アラーム・メッセージ……
      SPT制御コンピューターが発する警報の一つ。SPTのコンピューターは常にあらゆる情報を外部より収集
      し、重要な物はパイロットに伝えられる。その情報が機体に危険を及ぼすようなものであれば『アラーム・
      メッセージ』となる。この他、一般的な情報を伝える場合には『インフォメーション・メッセージ』となり、戦闘
      時のアドバイスなどには『バトリング・メッセージ』が発せられる。

・アンナ……
      アンナ・ステファニー。詳細はキャラクター紹介のページを参照。

・インタープラネット・ドライブ・システム……
      ゲイルの中型母艦に搭載されている機能。通常航行と、超次元航法の中間に位置する航行法と思われ
      る。

・エイジ……
      アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ。詳細はキャラクター紹介のページを参照。

・エジール・カルラ……
      ゲイルの部下で、少尉。(後に中尉に昇進)ゲイルに対して報われない愛情を抱いている女性。グラドス
      の地球制圧後はル・カインの部下として登場。だがル・カインの父殺しの現場に居合わせてしまった事か
      ら、息子の罪を隠蔽する為にグレスコの手により射殺された。

・SPT……
      Super Powerd Tracerの略。グラドスにおいて開発された超宇宙強化機能服の事。Powerd Tracerとはパ
      イロットの動作と機械的に連動して動くマシンであり、SPTはそれを兵器として実現したものである。
      SPTの大きな特徴は、対話型コンピューターとバックパック・システムの採用である。コンピューターには
      最初から人間の基本動作パターンががインプットされており、パイロットの操縦負担を著しく軽減する事に
      成功した。またバックパック・システムはSPTの運動性を一段と高め、交換可能とする事でその状況に応
      じた使い方が出来るようにもなった。
      型式番号の真ん中のアルファベット二文字は機体の名称の略、続く二桁の数字は任意、最後のアルファ
      ベットはC=Common(一般)、U=Unique(特殊)、X=試作を意味する。従ってSPT-LZ-00X-・LAYZNERと表
      されるレイズナーはSPTの試作品、と言う事になる。

・エドワーズ空軍基地……
      地球に到着したエイジ達のシャトルが誘導された場所。異星人との混血であるエイジがシャトルに乗って
      いる事を知ったアメリカ軍が、異星人のテクノロジーや情報を独占する為に成された処置だった。
      ここでエイジは勿論の事、デビッド達も徹底的な調査、尋問を受ける事になる。

・エリザベス……
      エリザベス・クレブリー。詳細はキャラクター紹介のページを参照。

・エルダール……
      正式名称、MF-ED-61U・EL-DARR。死鬼隊のボーン専用機。機体がスリムな為、機動性が極めて高く、
      相手に反撃する隙を与えず、一瞬にして撃破する事が出来る。両手に装備されている金属の鞭は高速回
      転しているので、相手の機体に簡単に、めり込ませる事が可能。
【カ行】
・カークス・ダニー……
      アストロホーク2の艦長。当初は異星人の存在を信じず、エイジに対しても捕虜として接し、冷酷な態度を
      取る。だが同じ地球人同士の方が信じ合えない事に失望し、固い信頼で結ばれたエイジとデビッド達に
      地球の未来を託して、沈むソ連艦と命運を共にした。アメリカ軍、少佐。


・ガステン……
      ゴステロの部下。エイジの人質となった際にゴステロに見捨てられたが、エイジは後に彼を解放。上官の
      仕打ちに立腹し、エイジを庇ってゴステロを攻撃するが返り討ちに遭い、死亡する。


・火星体験学校……
      別名『コズミック・カルチャー・クラブ』。1994年、国連の宇宙部によって創設。来るべき新時代に対応する
      物の見方、考え方などを実際に宇宙に住む事で、学ぶ事を目的としている。

・火星レストラン……
      シモーヌとアンナが作った缶詰&レトルト食品利用のシチューなどを囲み、皆で束の間の団らんを取った
      事を言う。この時ばかりは全員宇宙服を脱いで(=シモーヌ曰く、正装して)開放感に浸った。この団らん
      により、エイジとデビッド達の間にあったわだかまりは完全に消えた。


・ガッシュラン……
      正式名称、MF-MC-73U・GASHLAN。死鬼隊マンジェロの専用機。全身武器と言っても過言ではない、局
      地戦用SPT。大きさは他の機体に比べて小さめだが、機動力は高い。右腕にはダイヤモンド・コーティング
      されたドリルのハード・コーン、左腕には420tの圧力で物を挟み握り潰す万力型のスクイーズ・アームなど
      とにかく武装が徹底している機体である。


・観測基地……
      国連火星基地を脱出したメンバーが最初に立ち寄った場所。アメリカの無人基地で水と酸素も十分に有
      り、彼らの命を繋いだ。エイジとデビッドが初めて殴り合いをした場所でもある。ハボニス山近くの巨大な
      岩壁の中に作られており、米ソの軍事基地の壊滅を確認した後、火星を脱出するまでエイジ達の行動の
      拠点となった。


・ギウラ……
      エイジを討伐に向かったジュリアの監視役として登場。彼女の所属するSPT隊の隊長を務める。レイズ
      ナーもろともジュリア機を攻撃し、地球の海へと沈めた張本人。地球制圧後は文化矯正隊の隊長に着
      任。


・クスコの聖女……
      再登場したジュリアの別名。南米のクスコから噂が広まった事からこの名で呼ばれる。無抵抗主義、グ
      ラドスと地球の共存を唱え、人々からは神の再来と囁かれている。


・グライムカイザル……
      正式名称、SPT-GK-10U・GRIMEKAISAR。ゲイルの専用機。指揮官機としての性能を高める為に、高度
      の戦術コンピューターを搭載しているうえ、有視界戦闘に備えてキャノピーも従来の物より視界が広い。


・グラドス……
      ブルドリア太陽系にある惑星で、地球と同じ知的生命体=人間が住んでいる。地球より高度な文明を持っ
      ているが、彼らの祖は地球人と同一である。先史時代、滅亡しかかったグラドス人は栄えた文明を維持、
      継承する為、地球人の生命核を持ち帰り、グラドスにおいて保護、育成した。それが現在のグラドス人の
      先祖となる。これが所謂『グラドス創世の秘密』であり、ごく一部の人間しか知らないトップ・シークレットで
      あった。彼らにとっての地球人は『好戦的で危険』な種族であり、地球人の宇宙進出は阻止すべき事と判
      断された為に制圧軍が送られた。西暦1996年、同じ祖を持つ兄弟が火星において遭遇を果たした事から
      この作品は幕を開ける。


・グラドス・タワー……
      グラドス地球制圧軍の本部はニューヨークにあり、その本部のピラミッド状の建築物をグラドス・タワーと
      呼ぶ。グレスコ、ル・カインら首脳部が此処におり、地球全土にその支配の目を光らせている。


・グラドスの刻印……
      先住グラドス人が地球に残していったセーフティ装置。彼らは遠い将来、兄弟となった地球人と自分たち
      の子孫(=エイジ達の世代の現グラドス人)が、十分に発達しないままに出会えば、互いを兄弟であると
      認識出来ず、対立と破壊が繰り返されるであろう事を危惧した。グラドスの刻印とは、そうした場合、両星
      間の航路を閉ざしてしまう働きを持った装置である。


・クレイトン……
      月基地に駐留していたアメリカ宇宙軍のパイロット。グラドスによる基地攻撃時に目を負傷するも辛くも
      生き残り、同じく数少ない生存者となった八人の体験学校の子供たちと共に、再びやって来るかもしれな
      い敵に備えていた。エリザベスとは昔、恋人同士であったが、軍人と言うものに対する考え方の相違など
      から別れてしまったらしい。


・グレスコ……
      グラドスの地球攻撃隊、第14方面隊の指揮官。グラドス社会においては、かなりのエリート階級だったと
      言える。地球とグラドスの関係についても認識している。占領下の地球では最高司令官として過ごしたが
      実の息子であるル・カインの手によって命を落とす。地球文化のグラドス化を政策に掲げながら、ニュー
      ヨーク図書館とメトロポリタン美術館を封鎖するに留め、地球独自の文化にも一定の理解を示していた。


・ゲイル……
      アーマス・ゲイル。詳細はキャラクター紹介のページを参照。


・ケン・アスカ……
      エイジとジュリアの実父。『アポロX0(エックスゼロ)』計画の際に行方不明となったパイロットで、グラドス
      に救助されて(拾われて?)いた。グラドスの地球侵攻を知り、息子のエイジを警告の使者として地球に
      向かわせるが、その為に反逆罪に問われ獄中の人となる。


・国際宇宙救助法……
      ソ連とアメリカが中心となって作った国際法。宇宙空間で遭難した場合、国家の枠を超えて互いに救助し
      あう事を義務付けた法。ダニー少佐はソ連艦にこの法の適用を要請し、エイジ達のシャトルが一時保護
      を受けた。


・国連宇宙局月基地…・・・
      人類の宇宙進出の拠点となっている場所。三万人の人間が住んでいる広大な基地で、火星体験学校の
      生徒たちは、まず火星に向かう前に此処である程度の訓練を受ける。その規模の巨大さからグラドス軍
      の攻撃目標とされ、エイジ達が到着した時には既に壊滅状態となっていた。


・国連火星基地……
      二十世紀後半、宇宙開拓時代に突入した人類は火星にまで進出。アメリカとソ連の二大国がそれぞれに
      軍事基地を置いていたが、それとは別に国連宇宙局の手で観測基地が設立された。火星体験学校もこ
      の基地を拠点として行われる筈だったが、突如襲来した未確機動兵器(グラドスのSPT)同士の戦いに巻
      き込まれ、機能を停止する。


・ゴステロ……
      元グラドス軍大尉。ジュリアに懸想し、力づくで乱暴を働こうとしてゲイルに阻まれた経緯があり(その際
      にゲイルに殴り倒されている)、ジュリアとゲイル、更には彼女の弟であるエイジにも恨みを抱いている。
      快楽殺人者の気あり。火星でエイジ追討の任にあたっていたが、フォロンの起動によりエイジの制御を
      離れたレイズナーに撃破される。三年後ル・カインの私兵である死鬼隊の一人として再登場。執拗にジュ
      リアとエイジを狙うが、最終的に元仲間のSPTに踏み潰され、死亡。(…の筈・苦笑)
【サ行】
・ザ・カール……
      正式名称、SPT-ZK-53U・ZAKAAL。ル・カインの愛機。地球に赴任した際、グラドス本星から持ち込んだ
      最新型SPT。レイズナーより一見細身だが重厚に出来ていて、性能的にはレイズナーより上。V‐MAXも
      内蔵されている最強のSPTである。


・砂上車……
      国連火星基地のメンバーが逃亡用に使った車。運転席、補助席も含めると十名近く乗れる。

・死鬼隊……
      ル・カイン直属の四人の私兵。名はゴステロ、ボーン、ゲティ、マンジェロ。一人ひとりが戦闘のプロフェッ
      ショナルである。

・C級市民……
      グラドス支配下において地球人は『協力的な者』『反抗的な者』『そのどちらでもない者』に区別されてい
      る。アーサーが変装したシモーヌをグラドス施設に潜入させる際、『施設で働かせる為に連れて来た』と説
      明した時に、彼女がC級市民と呼ばれた事から、恐らくはこの『どちらでもない者』を指すと思われる。ちな
      みにロアンやアーサーなど、積極的にグラドスの為に働いている者たちは『A級協力者(A級市民?)』と呼
      ばれていた。

・シモーヌ……
      シモーヌ・ルフラン。詳細はキャラクター紹介のページを参照。

・ジュノ……
      デビッドとは体験学校訓練所からの親友。火星でも同室となった程の腐れ縁だったが、エイジ達のSPT戦
      によって倒壊した建物の下敷きになり、死亡する。


・ジュリア……
      アルバトロ・ミル・ジュリア・アスカ。詳細はキャラクター紹介のページを参照。


・招待状……
      アンナ達に届いた差出人不明の手紙。『来たる10月18日、旧交を温めるべくニューヨークでの再会を提案
      する』という主旨が書かれていた。恐らく差出人はロアン。(但しロアン本人はグラドスに忠誠を誓う立場を
      貫いていた為、不参加)


・ジョン・ギルバート……
      国連宇宙局の本部長。かつて『アポロX0(エックスゼロ)』計画に携わった経験があり、エイジの父である
      ケン・アスカを月に送ったスタッフの一人だった。また、彼の親友でもある。エイジ達がエドワーズ空軍基
      地に拘禁されたことを知り抗議に行くが、聞き入れられなかった。グラドス占領下では、エリザベスと協力
      し、レジスタンスの地下工場で地球製SPTの開発にあたっていた。


・スカルガンナー……
      正式名称、TS-SG-50C・SKALLGUNNER。無人のパワード・トレイサー。コックピットの代わりにコンピュー
      ターやマルチ・センサーを搭載したもので、SPTをより有効に運用する為に開発された補助兵器である。
      月基地を壊滅させたのはこの機種。地球制圧後の治安隊のターミネーターポリスは、この後継機種。


・戦略ミラー衛星……
      グラドスが対地球用として採用した兵器。この衛星から放射される放射線ビームはオゾン層を破壊する為
      目標となった惑星は紫外線の直接放射を浴びて死滅してしまう。グラドスではかつてネメイン星制圧の際
      にこの兵器を使用。グラドス史上最大の汚点として、歴史に記されている。地球に対しては、規模を弱め
      て任意の都市の上空のオゾン層のみを破壊するという形で使用された。
【タ行】
・第三居住区……
      修復されたベイブルが運び込まれた場所。地球市民が最も良く管理されている地区と言われており、そ
      れ故に警備隊の数も少ない。

・ダルジャン……
      正式名称、MF-DJ-91U・DALJUAN。レイズナーの後継機種の一つで、死鬼隊として再び登場したゴステ
      ロの専用機。レーザービームと振動により物を斬るレーザー・バズゾーや、何でも切り裂くブロークン・ネイ
      ルなど、破壊力が従来のものより飛躍的に向上している強力なSPT。

・ダンコフ……
      正式名称、MF-DK-61U・DANKOVA。死鬼隊ゲティの専用機。両肩にカノン砲を取り付けた、局地戦用重
      タイプ。元々肉弾戦用に設計されているので、バックパックの出力も他のSPTより大きい上、装甲も強化さ
      れている。

・治安隊……
      地球人を政治的に取り締まる一隊。グラドス支配に対する反逆者などが主な対象である。デビッドらが率
      いるレジスタンスがその最もたるものである。

・地下工場……
      レジスタンスの秘密工場。ここでグラドスに対抗する為の地球製SPTの開発が、ギルバート博士やエリザ
      ベスを中心にして行われていた。元は核シェルターであった場所を使用していたらしい。レイズナーと死鬼
      隊のSPTが戦ったのも此処である。

・超次元航法……
      所謂ワープ航法の事。グラドスではかなり昔にその技術が開発され、宇宙航行に実用化されてきた。

・ディマージュ……
      正式名称、SPT-DM-20C・DIMARGE。宇宙戦用に開発された機体であるが、大気圏内でも飛行能力が高
      く、運動性、機動性ともに一般量産型の中では最高の物である。遠距離型レーザード・ライフルを装備。

・デビッド……
      デビッド・ラザフォード。詳細はキャラクター紹介のページを参照。

・ドトール……
      正式名称、SPT-DT-25C・DTOL。地上用SPT。高性能の地上走行ユニットと、飛行用スラスター・ロケット
      の機能を持ったバックパックを搭載している優れた機体である。その為、地球製SPTにも多くの影響を与
      えた。

・トライポッド・キャリア……
      グラドスの小型輸送機。エイジがグレスコ艦隊から脱走、及び火星で出会った仲間達と地球を目指した
      際に使用されたシャトルを指す。三本の脚に、それぞれ一体ずつSPTを格納する事が出来る。
【ナ行】
・ナスカの遺跡……
      グラドスの秘密が隠されている、と言われている場所。溶岩の海に通じる坂道、回転床(落ちれば溶岩の
      海)、針天井などの罠が至る所に仕掛けられており、容易に人が入り込めない作りになっていた。
      実はこの遺跡は太古の昔、先住グラドス人が地球を訪れた際に残していった物であり、物語の鍵を握る
      『グラドスの刻印』もここに隠されている。空白の三年間にジュリアは此処で自分の使命を悟ったのでは
      ないだろうか。

・ナッシュボア……
      グラドスの中にも地球侵攻を快く思っていないグループが存在しており、彼がその代表的存在だった。
      ケン・アスカのグラドス星での最大の友人であり、グラドス脱出をケン・アスカに勧めた人物でもある。


・ニゾン……
      ドクター・ニゾン。グラドス本星からV‐MAXのサンプルを持って地球にやって来た技術士官。V‐MAXの開
      発スタッフの一人である。生粋の技術者だが、『敵を倒せるなら兵士一人の命くらい安いものだ』と言い切
      る冷酷さも持ち合わせている。


・ノースロッドのアジト……
      アンナが死鬼隊に襲撃された隠れ家。次第にレジスタンスのシンボルとなりつつあったアンナを抹殺する
      為にル・カインは居所を探させたが、いち早く危険を察知し、彼女は此処に身を隠していた。
【ハ行】
・バイパス回路……
      SPTに装備されている二次回路の事。敵との戦闘で一次回路が損傷を受けても、二次回路への切り換え
      によって、各部伝達が支障なく行われる。

・バルディ……
      正式名称、SPT-BD-03U・BULDY。火星から地球帰還までのロアンの愛機。後方支援用の為、装甲は多
      少薄めであるが、その分火力がアップしている。主武器はショルダー・カノン、連射型レーザード・ガン。

・V‐MAX……
      SPTの緊急発動システムの別称。通常機能を一時的に増幅させる働きを持つ。但し使用後は機体がオー
      バーヒートしている為に、放熱が必要で一時的に行動不能となる。型式としては機体内蔵型とバックパッ
      ク収納型の2タイプがあり、前者のタイプを採用しているのがレイズナーとザ・カール。
      レイズナーのV‐MAXは、当初機体が危機に陥った際にレイの上位に位置するもう一つのコンピューター
      フォロンの判断によって発動するシステムだったが、後にその判断はエイジ自身に委ねられる。
      本来、戦闘不可能にまでに機体を破壊された場合に、パイロットを無事に母艦まで帰還させる為に開発さ
      れたシステムだった。基本的には高速度でその場から離脱する為の手段である。但し高いG圧が掛かる
      為に、パイロットが意識を喪う事もある。機体に一種のバリヤーを作り上げるこのシステムは電気的に全
      てのセンサー類を使用不能にしたり、レーザー光を歪曲させる効果もあった事から開発、研究が続けられ
      ていたものの、戦闘の衝撃やG圧に耐えられるパイロットが存在しなかった事、また発動後に一時的に
      行動不能となる事から、ある程度の完成を見るまでに相当な時間が掛かった。試験的にV‐MAXが搭載さ
      れた一号機がレイズナーである。

・V‐MAXレッドパワー……
      ル・カインのSPTザ・カールが使用したハイパワーのV‐MAX。強化剤を注入したエネルギーを使用する事
      で、通常のV‐MAXの1.5倍の能力を引き出せるシステムで、V‐MAX装置の組み込まれたSPTならばどん
      な機種でも使用可能。ただしパイロットに掛かる負担も尋常ではなく、システム発動に耐えられるパイロッ
      トはごく僅かである。


・フォロン……
      『グラドス創世の秘密』という、最重要機密がインプットされたコンピューターで、エイジの父が密かに開発
      中であったレイズナーに組み込んだ。その機密保持を第一目的としている為、レイズナー本体が危機に
      陥ると、パイロットであるエイジの制御を離れ、独自にV‐MAXを発動させて敵を撃破していた。グラドス創
      世の伝承をエイジに伝えた後は、二星の混血である彼を伝承の体現者と認め、V‐MAXの発動権限を含
      めて全てを託し、眠りについた。


・浮遊機雷……
      限定空間内における戦闘ではV‐MAXを使えない、という弱点を突いて、死鬼隊がこの浮遊機雷を地下工
      場内に大量にばら撒いてレイズナーのV‐MAXを封じた。僅かに接触しただけでも爆発する。

・ブルグレン……
      正式名称、SPT-BG-91U・BULLGRENN。ゴステロの愛機。主に大気圏内戦闘力を重視した設計になって
      おり、対地センサー能力も他のSPTより強化されている。武器は高出力レーザード・ライフルを装備。


・ブレイバー……
      正式名称、SPT-BV-15C・BRAVER。SPTの中で最も生産台数の多い機体。操作性が高く、一般兵士の
      間でも評価は高い。専用のレーザード・ガンを装備しており、ある程度の装甲ならば破壊出来る。


・文化矯正隊……
      単に矯正隊と呼ばれる事もある。地球をその支配下においたグレスコは、まずその占領政策の第一段階
      として、地球文化のグラドス化に乗り出した。既成の地球文化は否定され、地球人はグラドスの認めた本
      やテープ、フィルム、ビデオ、絵画以外の物を所有する事を禁じられた。この政策を推進するのが文化矯
      正隊であり、政策に従わない者はその所持品(書物など)を没収され、最悪の場合処刑の可能性もある。


・ベイブル……
      正式名称、SPT-BB-02U・BAYBULL。火星から地球帰還までのデビッドの愛機。レイズナーのバリエー
      ションタイプのSPT。格闘専用に開発された機体の為、レイズナーよりも胸部装甲等が厚くなっている。
      主武器は速射方レーザード・ライフル。


・縫製工場……
      17歳になったアンナが勤めていた工場。表向きは衣服製造が仕事だが、従業員は全員レジスタンスのメ
      ンバーで、マッシュも此処で働いていた。
【マ行】
・マッシュ……レジスタンスの少年。詳細はキャラクター紹介のページを参照。
【ラ行】
・ル・カイン……
      地球方面司令官。詳細はキャラクター紹介のページを参照。


・ルフラン公爵家……
      シモーヌの実家で、フランスの名家。それゆえにグラドス支配下にあっては、協力を余儀なくされている。
      シモーヌも表面上は従いながら、実家を通じて仕入れた情報をレジスタンスに流していた。なおグラドス軍
      ヨーロッパ支局の将校がルフラン公爵家と懇意にしていた事から、支局はフランス(パリ近郊?)にあると
      思われる。


・レイ……レイズナーを制御しているコンピューターの愛称。SPTは音声入力による完全なコンピューター制御シス
      テムを採用しているが、本来愛称や別称などは存在しない。『レイ』と言う名はエイジがレイズナーを強奪
      した際、独自に登録したものらしい。


・レイズナー……
      正式名称、SPT-LZ-00X-・LAYZNER。エイジの愛機。グラドスで開発された試作型SPT。エイジが地球攻
      撃部隊であるグレスコ艦に密航し、父ケン・アスカの指定したトライ・ポッド・キャリアを強奪して火星へ向
      かったが、その中に格納されていた一機がこのレイズナーである。当時、次期主力SPTとして開発された
      レイズナーには、V‐MAXと呼ばれる緊急回避が組み込まれていた。主武器は1秒間に10パルス程度の
      射撃が可能な速射型レーザード・ライフル。他にナックル・ショット、脚部ミサイルなど。


・レーザード・ガン……
      SPT専用のレーザー砲。人間が銃を扱うのと同様に使用する。ただし戦艦などに配備されているレーザー
      砲とは違い、大出力のエネルギー源を持たない為にレーザー光を撃ち続ける事は出来ず、実弾を発射す
      るように間合いが開く。この際、同時に磁場を作り上げ、レールの上にレーザーを走らせるというのが特徴
      の一つになっている。エネルギーはカートリッジから受けているが、SPTのバックパックからの補給も可能
      となっている。


・ロアン……
      ロアン・デミトリッヒ。詳細はキャラクター紹介のページを参照。

・ロードテーラー……
      正式名称、地球製SPT・ROAD TAILOR。ギルバート博士とエリザベスが中心となって開発した地球製
      SPT。最大の特徴はドトールの地上走行ユニットを参考にして開発されたバックパックが搭載されている
      事である。デビッドの愛機は7番機、シモーヌの愛機は4番機だった。


・ロベリア……
       ゴステロの部下。親友のガステンを殺したのはエイジだと教えられるが、ゴステロが手に掛けていたとい
       う部下殺しの真実を知ってしまった為、彼によって殺されてしまう。ロベリア殺害の罪も、ゴステロによっ
       てエイジに擦り付けられる事になる。


INDEX